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このバンド! めっちゃいいんですよ!
なのにいくら探しても日本語の情報がほとんどない! 拡散力なんかまったくねえこのブログですが、書いときゃ同好の士がぐぐったときに「俺だけが聞いてるんじゃなかった!」と安心するかもしれないのでこの記事書いておきます。
唯一ひっかかる日本語の情報は以下のとおりです。
なるほど。なんもわからん。
とりあえずですね、次の曲、聞いた瞬間「うおっ」とかなる人かなりいると思うんですよ。
これ、この感じ、好きな人は絶対に好きですよね!
でいま、2021年に発売されたアルバムを聞いてるんですけど、これがまあ、ジャンルがとっちらかっててちょっと一言では表現できない。俺に体系的な音楽の知識がないせいもあって、説明が難しい。
基本的にはグリーン・デイとかあのへんのジャンルの音楽の影響があるのかな、という感じなんですが、いわゆるブリット・ポップですか、あのへんからオアシスっぽさをマイナスしたような感じもありますし、XTCとかのひねくれポップの素養も感じます。オルタナみもありますし、シューゲの洗礼も受けてんのかな、という感じもあって、つまりごった煮感すごいすんよ。
ただほぼ全曲に共通してる要素があって、それが明確でわかりやすいメロディとやけくそ気味のキャッチーさ。あと曲が短い。
音楽って完全なオリジナルとかありえないんで、まあたいていは影響元というか、参照元みたいなのあるじゃないですか。それがよくわからん、というときは作ってる人間が異様な音楽の知識を持ってるパターンですよね。それとバンドメンバーがそれぞれ曲作れる人間で、わりと好き勝手やってるか。
確実なのは、これ相当のポップスマニアですよ。
もっと日本で人気出ていいバンドだと思うんですけど、この手のマニアくささってあんがいウケなかったりもしますね……。
サブスクの時代になって、ほんと音楽の聞きかたが変わったと思います。かつて一日中HMVの店内にいて視聴盤を片っ端から聞いたり、それ以前のエアチェックくらいしか音楽情報を入手する手段がなかった時代とかを考えると。
俺はもともと好みのコード進行とか展開とか決まってて、それに近ければいい曲、という曲原理主義者なんですけど、こういう人間が好きな曲に到達しようとするとほんとに大変だったんですよね。それがいまやパソコンにかじりついたまま世界中の音楽を好きなだけ聞けるわけです。ちょっと前に、なんとなくタイのミュージシャンばっか聞いてたんですけど、あの国、妙にフォーキーでメロディアスな曲が多いんですよね。ちょっとスウェディッシュっぽい雰囲気もあったりして。そういうことが知れるだけでもおもしろい。
以前から言ってることなんですけど、この時代に浴びるように「好き勝手に自分の好きな音楽を聞いて」育った世代が自分たちで音楽を作るとき、そこにどんなアマルガムが出現するのか楽しみでしかたないです。
あと、最近予備知識なしに知ったミュージシャンとしては、この人がよかったです。
オリジナルの太いルーツを感じさせる曲もいいんですけど、俺はこっちをおすすめ。
もうね、最高ですこのカバー。