よくスクーターやら車やらであてどなくふらふらと出かけることがあって、まあだいたい途中で疲れるわけですが、そういうときによく思うのが「どこに行ってもだいたい空き家とか山のようにあるんだから、てきとーに休ませてくんないかな」ということです。

 まあ空き家やら山林やらの問題は相当にややこしいことがあるようなので、俺なんかが考えてもしかたないんですけど、たとえばですよ、専用のアプリなんかがあって個人と紐付けされてて、それで24時間営業のトレーニングジムみたいに指紋認証で登録された空き家を利用できたらめっちゃ便利じゃないかと思うわけですよ。まああくまで俺が便利って話なので、実現可能かどうかはあんまり関係ないです。

 以下は妄想です。

 俺が宿に求めることって、要は寝れることだけです。あとせいぜい水回りが一定レベル以上にきれいであればいい。初期投資にどれくらいかかるわかんないですけど、そのへんのわりとちゃんとした空き家を改装するわけです。風呂とか別にちゃんとしたのいらないんで、シャワールームとかで。あとトイレもまあまあきれいなやつにして。布団とかはクリーニングしたのがどっか一箇所に積んであるので、それを部屋まで自分で運んで敷いて寝る。台所は、使えるようにしてあるところもあればそうでないところもある。

 だいたい車やバイクで移動してくると5キロや10キロって誤差の範囲になるわけです。だから立地の問題もあまり関係ない。今日どこ泊まろうかなってアプリを開いて空き家を確認、30キロ離れた山のなかにあるな、と思ったらそこを目的地にして移動。施設についても書いてあるから、台所が使えないなら途中のコンビニで買っていく。

 掃除は、通常のチェックアウト時間からチェックイン時間の10時から15時のあいだに近隣のパートの人がやっておく。この時間帯に働きたい主婦の人とか多いですからね。なんなら布団さえ清潔なら掃除は自分でやってもいい。現時点で深夜は無人の24時間営業のトレーニングジムとかあるわけですから、管理人の有無は大した問題にならない。警備会社の遠隔管理ってことで充分なんでしょう。まあなんかの対策を施さないと、あまり適法じゃない行為の温床になる気もしますが。

 屋根があって布団がちゃんとしててぐっすり寝られる、ということであれば素泊まりで5000円くらいまでは出す気がある。快活クラブとかでも一晩泊まるとまあまあの金額になるじゃないですか。それよりは出せる。人と接しないで宿泊できる施設はすでにラブホなんてものがあるわけですし、無人の24時間営業の施設ならトレーニングジムがあるわけですよね。建物ならそこらじゅうに余ってる。派手な改築なんていらない。屋根と清潔な布団とそれなりに快適な水回りさえあればほかに大して必要なものはない。そのかわり宿泊費は安く済ませたい。

 そういう人、けっこういると思うんですよねえ。