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 アンリミ対象なのでぜんぶ読みました。タイトルこんなですけど、内容は完全に女性向けです。

 いろいろと学ぶところは多かったんですけど、さすがに読んで書いて読んで書いてを繰り返してちょっと疲れてきた……。ただ文章化しねえと学習にならんからな。

 女性向けのエロ漫画、まったくたしなまないわけじゃないんですが、熱心に読むこともない、くらいの感じです。

 なんかもう集中力なくなってるって思いついたことから書いていきます。

 まず興味深いのが「ほかの男に体を許す」という展開がわりと多いことです。それそのものは別にどうでもいいんですが、そのエピソードが持ってる機能ですね、こっちがおもしろかった。まず「誘えばだれでもなびく」という自分の肉体が持ってる性的価値の再確認ですね。もちろん快楽もともなっている。それと本命の男がとうぜん嫉妬して逆上して襲いかかってくるので、行為へのショートカットにもなってます。わりと便利なツールといえる。たぶん男性向けにおけるオナニーバレと対になってるような。

 もっともこれじたいは別にエロでなくてもよくある展開ではあります。いったんはほかの男に行きかけるんだけど、ちょっとしたことで本命のよさを再確認する、みたいな感じで。男性向けではあまり見ない展開です。まあ当て馬か。

 あとは、そうなー、再婚連れ子設定での義理の娘とのセックス展開の話もあったんですけど、これ、女性側の欲望にもとづいて描くとえぐみが違いますね。同じ関係性でも視点が違うとこれだけ差が出るのか、というおもしろさがある。それでいうと、セックスに至る動機が母親への対抗心のみ、というのもかなりおもしろく感じた点です。いわれてみればこれも女性向け作品ではよくあるシチュエーションだったりします。主にライバルキャラの行動原理として。

 エロだと肉体に価値が置かれるのは当然なんですけど、女性向け作品だと、自分の肉体というものに対するドライさみたいなものはしばしば見受けられます。まあここからは、商品化され客体化された肉体云々みたいな話が出てくる気はしますが、俺の手には余るし、いま考えたいことでもないのでスルー。少なくとも、欲望の視線に晒されつづけて、そこに適応すればそういう感覚も出てくるよね、みたいな。

 まあそんな感じです。しかしあれだ。兄と夫の二股とか、俺の世界観からは絶対に出てこない発想ですね。